久米治頼神社社殿

永禄九年(1566)の草創で、地頭東加賀藤原頼秀及び宗方氏範等が建立。

相良冶頼及び治頼母堂の霊社である。

桁行3.44m、梁間4.52m、屋根流造。

正面の軒先を切り詰めて一間の向拝を補作している。

また、後世の修理の際に、棟を一段高く継ぎ足して瓦葺の屋根に改修したため、もとの杮葺の社殿が瓦葺の屋根に覆われて二重の屋根となって鞘堂の様式に見える。

斗栱は三つ斗組。軒は二重繁棰。柱は円柱を用い、天井は化粧屋根裏を現す。

社殿の両側の破風が破損し、総体にかなりの損傷があるが、軸部は建立当時のままに保存され、各部の様式は室町期の作風をとどめている。

『球磨郡神社記』に、「相良冶部少輔治頼及び母堂両所ノ霊也、永禄九年丙寅草創、棟札二曰ク、地頭東加賀藤原頼秀及び宗方氏範等建立、元亀元年庚午頼秀女波津計佐祈願として頼秀同満千代并頼家宗方氏範等本殿拜殿造営」とある。 

多良木町大字久米に建つ久米治頼神社の写真。

地図情報

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